事務の仕事では、会計事務所や税理士事務所に勤めた経験があると重宝がられます。
ここでは、私が経験した税理士事務所に関してご説明いたします。
税理士になるには、いろいろな方法がありますが、私の知っているタイプはおもに二種類です。
くだけた言葉で言うと、「税務署あがりの税理士」と「そうでない税理士」です。
税務署からきた税理士は試験を一部免除されるようです。
彼らは、細かい実務(会計ソフトの操作など)に関してはそれほど詳しくはありませんが、わりと国税調査に顔がきくというメリットがあります。
税務署経験がない場合は、税理士試験を受け5科目合格しなければなりません。
ご参考 税理士試験コミュニティ
どちらのボスがいいかは一概には言えません。私はどちらも知っていますが、要は人間力だと思っています。
私は、少人数の事務所でもアルバイトをしたことがありますが、こうしたところでは、まず、ボスがいて、後はパートで仕訳入力をまかなうといった形式でした。
正社員はせいぜい一人で、あとは、厚生年金や雇用保険をかけなくてもよいように、勤務時間を短くしてパートを二人雇うという形です。
こうすれば、事務所側の経費も縮小できますし、一人が辞めても、もう一人いるのでナントカなるという算段でしょう。
決算はボスが行いそれまでの日々の入力業務をパートにさせます。
また、私が、当時のパート仲間から聞いた話ですが、ハローワークに、経理が出来ますということをアピールしておけば、税理士事務所から公な求人を通さずにオファーがあるそうです。
ですから、経理が出来るというのは、地味なようですが結構な武器になるのです。
まず、ボスのほかに、決算や監査までできる職員がほとんどです。
そこでは、職員が、日々の入力や決算、お客さんの応対と全てをこなします。
そして、決算を終えた後、ボスが検算をして晴れて税務署へ書類提出となります。
また、決算は、それなりにできる職員がするほか、パートが日々の仕訳入力をするというところもあります。
この業界の繁忙期は、年末調整(12月)、確定申告(2月16日から3月15日まで)の時期です。
一大イベントです。
毎日遅くまで残業ということも珍しくはありませ
ん。
私は、9時に帰れればラッキーという感じでした。
というか、そんな日はあまりありませんでしたが・・・。
担当している顧問先が多い人は、深夜12時、1時まで残ることも珍しくありません。
また、事務所によって、持っている顧問先にも特色があるので、断定はできませんが、会社は3月決算のところが多いので、その時期も忙しいです。
(具体的に言うと、5月末までに税務署に申告書を提出しなければならないので、5月は連休なしという事務所もありました)
仕事内容ですが、ほとんどパソコンを使っての作業です。
パソコンに会計ソフトを入れ、それを使用して仕訳入力や決算事務を行います。
弥生会計などは、一般の会社がよく使うソフトですが、こうした事務所では、エプソンやエッサム、TKC、ICS、JDLなどのソフトを使用しているところが多いでしょう。
一見、数字ばかりのような事務仕事にみえますが、そうでもありません。
お客さんと接する機会が多いので、そうした応対がきちんとできる必要があります。
説明不足などでトラブルになることもあります。
実際にそういう人も見てきました。
逆に、人当たりが良いと、新たなお客さんを紹介してもらえたりします。
もちろん、会計事務の方もしっかりするのは言うまでもありません。
残業手当は、まず、無いと思ってよいでしょう。
確定申告時に、いちいち残業手当を支払っていると事務所は潰れてしまいますから・・・。
あとは、成果主義です。顧問先を何件も持てる人は、もちろん、その分給料も高くなります。
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